お足元が悪い中

ひとり映画感想文集

洋画

映画の格付けができない(今週のお題「上半期ベスト◯◯」)

今週のお題「上半期ベスト◯◯」 あ〜難しい これ難しいっていうか、苦手なやつ。 この時期私のTwitterのTLは「上半期ベスト映画」のタグが流行る。一月から六月まで観た映画の格付け10本ぐらいのツイートだ。 毎回やってる人、マジですごいと思う。継続して一…

時間と戦う映画スター:『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

はじめに 映画館、マジで中年以上の世代の人ばっかりだったな……。『トップガン:マーヴェリック』よりも年齢層が高かったかもしれない。まあハリソン・フォード81歳、スピルバーグ76歳、ジョン・ウィリアムズは91歳なんだから、そうもなるだろう。観ている側…

ネタバレNG基準(お題)

お題「皆さんのネタバレNG基準はどこですか?」 面白そうなお題。人によって全然違うんだろうな。 「ふせったー」というサービス、ありますよね。本当に便利。劇場で見た新作の感想とかすぐ呟けるし、追記にすごい考察書いてる人とかもいるし。伏せる部分と…

正体不明の涙(お題「号泣した映画」)

お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」 ※後半でHBOドラマ『チェルノブイリ』の話をしています。原発事故を扱った壮絶なドラマの話なので、今そういうの読んだら疲れるな……という人はご注意くだ…

夢のまちウェストビュー:郊外と身体から見る『ワンダヴィジョン』

はじめに 2021年にディズニー+で配信された『ワンダヴィジョン』を「アメリカの郊外」という視点で見た感想です。ふせったーにざっと書いたものをそのまま載せていたのですがあまりに体裁が悪いことに気づいたので、もっと詳しく書いてここに投稿し直すこと…

内側を向く勇気の話:『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』

はじめに Twitterのタイムラインに大量にその話題が流れてきて、観ていないのになんだかもう観てしまったような気持ちになる映画がないだろうか。私はある。 『ザ・バットマン』とか『トップガン:マーヴェリック』とか……観てもいないのに、パティンソンのブ…

Anyone can wear the mask:『スパイダーバース』から始まる誰もがマスクを被れる世界について

" data-en-clipboard="true"> はじめに 「ヒーローがいっぱい増えて楽しい」という話をしようと思う。増えたというか、元々たくさんいたヒーローが映像化によって広く知られるようになったと言った方がいいかもしれない。もっと色々材料が出揃ってから書くつ…

トム・クルーズ映画からみる「壮年のマーヴェリック」までのイメージ

はじめに 『トップガン:マーヴェリック』(2022、コシンスキー、以下TGM)公開からそろそろ一年が経つ。去年の五月末というと、私が精神的不調から会社を辞めて、実家への引っ越しがちょうど完了した頃だ。手続きや片付けでかなり疲れていて、また「これか…

再生ボタンを押す力を得る:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol3』

誰にでも、悲しい曲を聴きたくなる時があるだろう。大事な局面で自分を鼓舞するために、壮大な音楽や自分にとって意味のある音楽を聴くこともあると思う。それらはひょっとしたら外側からは間抜けに見えるかもしれないが、自分は大真面目で、感情を抑えたり…

ジェームズ・ボンドの鮮やかな上昇:「下降」と「上昇」から見るクレイグ・ボンド、または『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(架空)考察

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観ました。もう三回観ました。初日とその翌日に一回づつ、あとさっきも観てきましたが、何から話し始めればいいのかまだわかりません。 何を言っているのかわか…

トランクの中の聖域:「モノ」と「境界線」から観る『ファンタビ』

ファンタビ3作目のタイトルが発表されたので、記念に去年頒布した本に収録したファンタビ考を投稿します。もともとここにあった記事を加筆修正したものです。二作目に関する考察を書き足しています。 私はJKRのトランスジェンダーに関する見解には賛同でき…

クレイグ・ボンドを語るための思考実験

去年発行した映画考察本に載せた記事です。8月に本ブログに投稿した記事が元になっているので、そちらはこの記事の公開に合わせて非公開にします。 2020年の夏から秋にかけて、つまりまだ一度目の延期期間(2020年11月の公開を待っていた状態)に書いたもの…