お足元が悪い中

ひとり映画感想文集

ネタバレNG基準(お題)

お題「皆さんのネタバレNG基準はどこですか?」

 面白そうなお題。人によって全然違うんだろうな。

 「ふせったー」というサービス、ありますよね。本当に便利。劇場で見た新作の感想とかすぐ呟けるし、追記にすごい考察書いてる人とかもいるし。伏せる部分と伏せない部分を自分で設定できるから、個人的にはネタバレは問答無用で全文にワンクッションがつくフィルマークスのレビューより使いやすいと思う。フィルマークスはフィルマークスで、映画の感想と情報収集に特化したいいアプリだと思うんですが。

 ちょっと前まではこう、ネタバレに関してネット上がものすごく厳しかったような気がしたんだけど、最近はそうでもないのかなと思ったことがいくつかある。例えば『アベンジャーズ:エンドゲーム』の時とか、監督のルッソ兄弟が「公開から一週間はネットでネタバレするのやめよう、それを過ぎたら解禁」みたいなガイドライン的なものをアナウンスしていた記憶があるんだけど、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』はネタバレっぽいファンアートが公開直後から結構流れてきたな、という。

 Twitterの仕様が変わったり、最近は私がそもそもネタバレ対策的なことを特にしていないのもあるので、前者と後者を簡単に比較はできないと思う。でもこう、『エンドゲーム』とか『スカイウォーカーの夜明け』の時みたいに、ひたすらワードミュートしたり鍵かけたりみたいなことはしなくなった。ネタバレNG基準、私は以前よりも緩くなっているんだと思う。

 

オタクは必死でした。

 

 ネタバレを避けたり自分がしないように気をつけるというのは、話の核心を知ることで初めて観る・読む楽しみを奪わないため、ということだ。情報が入ってこないようにして一気に劇場に行って観る、という体験はそれはそれで楽しいし、ミュート設定したりするのもゲームみたいで面白い。エンドゲームの時なんかはたくさんの人がそうしていたので、お祭り的な楽しさがあったのはよく覚えている。

 ただ、人に話したりするときは核心を含めて話した方がより良さが伝わることもあると思う。その辺りを言っていいか確認するのは前提だと思うが、ネタバレ含めて教えて! という人も、私の体感でしかないのだがわりといると思う。

 あと、事前に注意喚起しなくてはならない内容もある。光の点滅が激しい場面への注意はよく見るようになったが、性暴力描写や差別描写などの誰かが加害される場面や、自殺や自傷への言及などは事前に観客に知らせて、観るか観ないか選択できるようにするのが第一だ。

 こう色々考えてみると、「ネタバレ」とはけっこう曖昧で、それぞれのバランスで成り立っている微妙なもののように見える。ちなみになんですが、私はスパイダーバースを観た帰りに寄ったアメコミ屋さんで『フラッシュ』の特大ネタバレを肉声で喰らうという体験をしました(会話がたまたま聞こえてしまったやつ)。大作映画のお祭り感を肌で感じて、なんかちょっと嬉しくなった。でも私と面と向かって話すときはやっぱり確認してほしいです。